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  • 2013.11.10 Sunday
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オーソドックスの陰翳 Wolfgang Dauner Quintet「The Oimels」

 
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Wolfgang Dauner Quintet「The Oimels」(1969)

奇妙で悪趣味なジャケが目を引く本作、なんとなく面白そうなのでCDで買いました、というところ… でもこういうジャケこそレコードで買ってみたいですねぇ…多分高いんでしょうけど…

グループ名がQuintetというくらいなので、やはりジャズグループ。このグループを率いるウォルフガング・ダウナーという人物はジャズピアニストのドイツ人だそうで、60年代にはヨーロッパジャズにおいて高い地位を確立していた人物のようです(ちなみに本作のジャケを書いたのもこのダウナーとドラムのRoland Wittich)。しかし、本作に関してはモードもハードバップも(知らん) というほど崩れに崩れた得たいの知れないサウンドになっていて、とりあえずジャズロックとかサイケデリックジャズとかで形容されたりしているようです。

ところが頭の曲をかけてみると、なぜかウェスト・コーストみたいな曲を延々とやってらして、 (ノ∇`)アチャーと思ったのもつかの間、本領発揮は二つ目の曲からで、シタールのちょっとしたイントロから、歌ありボサノヴァ風に展開するという「take off your clothes to feel the setting sun」という曲。実はこれはいわゆるレア・グルーヴと呼ばれDJがアレコレ頑張っていた頃にちょっと知られた曲だそうで、危うく流行り廃りの早い世界で葬り去られるところだったのですが、他のアルバム曲が更に優れていたおかげで今でも本作はちょっとした人気を堅持しているんじゃないかと思います。

どの曲にも言えることですが、ハードバップみたいにテクニックをさらけ出すようなところが一切ないアルバムで、当時で言えば一時代前のオーソドックスなジャズを基調にしているのかもしれません。演奏もノリも派手なところがなく、どこまでも素っ気ない演奏陣の方々…。中東圏風呪術的な4曲目「come on in on in」でハードロックぽくなり、これだけは可視的にダーティな世界を演出。この辺りを聴くとまったくジャズアルバムという感じがしなくなります…。

当時から70年代頭にかけて、ジャズ・ミュージシャンの中にもロックの要素を取り込んだものが幾つかあるようですが、個人的な印象だと、それまでの技巧的な面を捨てる傾向というものが存在する気がします。そんな引き算するだけじゃダメで、今でも評判が高いのはそこにまた別の要素が入り込んだりするようですが…。

このダウナーという人はどう考えたおかげでこんな形になってしまったのかわからないくらい異型で、というのも、音響だとか、変則リズムだとか、そういうのはなくて、平凡な8ビートのリズム中心の中だけでロックぽい演奏していて、それでいてオーソドックスなジャズのコード進行なので、カンタベリーロックのようなものを想像していて自分としてはそのオーソドックスさに拍子抜けしたというわけです。

とはいえ、その淡白さの中で、ちょっとした奇声だとか印象的なエレキギターの音だとかを妙に強調するところに、オーソドックスに潜む陰翳のようなものを表しているような気がして、そんな無機質さで理屈っぽいところもドイツ産に拠るところがあるのかも…

で、ラストナンバーがなんとビートルズ「a day in the life」のカバーで、これまた力が抜けきった演奏。あの何もかもが印象的な人気曲を、素っ気なく、なのに陰の部分が表にしっかり出ているところが面白いカバー。このカバーにダウナーの本作でのテーマが分かりやすく表れているように感じた、というお話でした。

ちなみに、収録時間がめちゃくちゃ短いので、そこでもまた拍子抜けします。




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ドイツ国民的ロック歌手の代表作 Udo Lindenberg「Alles Kalr Auf Der Andrea Doria」

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Udo Lindenberg「Alles Kalr Auf Der Andrea Doria」(1973)

1. Alles Kalr Auf Der Andrea Doria
2. Boogie Woogie-Madchen
3. Nichts haut einen Seemann um
4. Ganz egal
5. Du heibt jetzt Jeremias
6. Wir Wollen doch einfach nur zusammen sein
7. Dr. Chicago
8. Cello
9. Er wollte nach London
10. Die groBte Liebe

随分前にドイツの国民的ロック歌手であるウド・リンデンベルグのアルバム「Daumen im Wind」をエントリしましたが、今回のアルバム「Alles Kalr Auf Der Andrea Doria」はその次のアルバムです。

ジャケットもかなり面白い本作ですが、本作はその後の長きに渡りドイツロック界の先頭を走り続けるきっかけを作っているともいえて、それが前作のフォークスタイルからバックバンドを従えて歌うという構成への変化です。ジャケットの上には彼の名前が書かれていますが、その下をよく見ると「& DAS PANIK ORCHESTER」と書かれていますが、これが彼のバックバンドのことのようで、大昔の日本盤になっていたら「ビル・ヘイリーと彼のコメッツ」のごとく「ウド・リンデンベルグと彼のパニック・オーケストラ」と表記される感じでしょうか。

と、それはともかくとしまして、サウンドが多彩な方面へ移行したのは当然のことで、それ以上に洗練され聴き馴染みやすい歌メロディが数多く作りだされていて、本作で初のドイツ国内でチャート入り(最高23位)のきっかけを作っています。ひたすら能天気なロックンロールナンバーГ里茲Δ覆發里發△譴弌キンクス「この世はすべてショウビジネス」に入っていても違和感なさげな 泣きのメロディ曲Α彼自身のキャリアの中で最も有名な曲の一つ┐蓮▲蹈奪狂の時代性に左右されず作られた美しい曲。

曲そのものは、個人的な見解ではロカビリーやジャズの間をいくようなスタンダードなロックに、彼ら独特の味付けを施したものが多く、やや無理を言えば同時代ではモット・ザ・フープルに近いことを演っているような気がします。
ちなみに、彼がアルバムチャートで首位に初めて立ったのは、わずか二年前のアルバム「Stark wie zwei」だそうです。最初のアルバムから37年越しの出来事…。

それにしても、前にも書いたかもしれませんが、彼のこの頃の胡散臭さは同時代のレイ・デイヴィスに通じるものがあるような気がしないでもありません。








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狙われたビギナーズラック Can「Soundtracks」

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Can「Soundtracks」(1970)
 

バンクーバーでアイスダンスをボーッと観ていたら、クイーン「ボヘミアン・ラプソディ」メタリカの曲で滑ってるのがいてビックリしたものですが、もっとビックリしたのは女子フィギュアスケートで、世界最強と言われてるらしい韓国のキム・ヨナという選手が007の曲に合わせて指鳴らしたり銃を構えるポーズしてるのがめちゃくちゃサムい&ダサいのに減点されない、しかも「音楽との調和」とやらの項目での点数が高かったことでしょうか。こんなんで調和と言えるんなら、はるな愛が松浦亜弥のライヴ曲でフィギュアに出るのも夢ではない(爆) フィギュアは前から全然見ないので僕からはこんな意見しか出ないんですが、ニュースのトップが連日この話ばっかなので、イヤでも考えざるを得ないです。採点をめぐってテレビやネットはケンケンガクガクですね。しかし柔道の篠原選手のときの腹の煮えくり方はこんなもんじゃなかった(爆)

前回に続いてドイツもの、ということでジャーマン・ロックの大御所Canということなんですが、日本を代表するカン「Kan」は新曲がジワジワと売れているようですね。新しいアルバムももうすぐ発売とか。やはり相変わらずビートルズ直系!?みたいな感じなんでしょうか?これが本当のカン違い(撃沈)そんな最近のカン作曲でメランコリー色の強いのが真野恵里奈に提供した「マノピアノ」で、ハロプロといえばタンポポのギターがジョージ・ハリスン風だったり


と無関係な話が続きそうな展開でしたが、自制完了。しかし今回のとまったく無関係な話をしたわけではありません。フィギュアスケートに「音楽との調和」という項目がある一方、「映像との調和」を大かた目指すのがサウンドトラック。このアルバムのタイトルが複数形になっているのは、幾つかの映画で手掛けたサウンドトラックを収録しているためで、まぁお金に困って映画音楽の仕事に手を出していたようですが、結果的には出世作となったとかならないとか。ファーストよりずっと聴きやすいと思います。ファースト・アルバムを最後に脱退したマルコム・ムーニーに代わり日本人のバックパッカーだったダモ鈴木がボーカルとして加入後初めてのLPでもあります。

カンの体制というのは実に風変わりなもので、メンバーの音楽的育ちはかなりよく、だいたいが音楽学校で音楽理論を学んでいたとか、楽器で卓越した人とかそんな集まりなんですが、全員がロックを耳にしたことがなかったそうで、でもそれでロックバンドやったら面白いんじゃないか、ということで始まったんだそうです。バンド演奏に対する先入観がゼロ、ということで個々人のセンスを抽出するには最適の方法かもしれませんし、しかも主にクラシックの分野においては玄人なわけで(ドイツはこんな出自のバンドが多いですね)、バンド楽器に対するアプローチもユーモアなものになるであろう、なんて想像も…

ほとんどの曲が(よく聴くと)フェイド・インとフェイド・アウトの構成で、バンドの性格上恐らく長いセッションの中から一部を選んで収録したものと思われます。そのおかげでどれも頭から熱の入った演奏を聴けるという仕組み。ファーストに比べてボーカルのメロディがはっきりしている曲が多く、特に切迫したA-1デッドロックや、マノピアノのごとく和風メランコリーなA-2タンゴ・ウィスキーマンと泣ける名曲が並びます。これを聴いて加入してすぐのダモ鈴木の面目躍如といった感じでしょうか。しかし何よりも後のバンドの代名詞ともなるMother Skyも収録されていて、当時のライヴ映像なんかでもブットビ系ですが、この曲は特に長い尺を使った曲でミニマル的なリズムとギターがバンバンきます。ファーストに通ずるウルササがありますね。ここからタゴ・マゴフューチャー・デイズも作っちゃうんですから、恐るべきバンドですね。




まさかのドイツ・オリジナル盤。左上にあるステッカーがついているのが特に初回に貼られたもの、という説があるそうです。









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オリジナル・ジャケで欲しい一枚 Kraftwerk「Ralf & Florian」

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Kraftwerk「Ralf & Florian」(1973)

まぁしかしなんちゅージャケだ、といつも思うアルバムです。クラフトワークの三枚目のアルバム。といっても本作はクラフトワークの核であるラルフ&フローリアンのコンビのみで全インストゥメンタルを演奏しているそうで、タイトルもジャケもそのことを示したような、そんなアルバムです。この後ろめたさのない清々しさというべきか憎々しさというべきか、この逃げも隠れもしない姿勢は今でも彼らの一貫しているところ。しかし、この頃から右のフローリアン・シュナイダーは髪をキレイに分けてスーツを着込んでいたんですね。ラルフ・ヒュッターはまだ若き血潮のシンボルを引きずっている感じでしょうか。

この三枚目のアルバムまでが公式では未CD化の作品で、次のアルバムが「アウトバーン」となるのですが、そこへの布石みたいのはあまり感じられないと個人的には思います。それでもファーストやセカンドより親しみやすさがあって、変な音を出す機械をイジってるようなお遊戯的なアルバムとでもいいましょうか、ファミコン音楽でも聴いてるような気分になります。それでも多くの音はプログラム化されず手動で頑張って出しているようで、そのせいかどことなく音に柔らかさというか、オートマチックにある完璧さがない不完全な音で、そこが未だに完璧主義者である彼らの気に食わず、未CD化という処遇をされる理由なのかもしれません。

音そのものは色々出して試してみよう、って感じが伺えますが、曲の構成はなかなか凝っているところがあって、一見不協和音を出しているような鍵盤の音が実は決まったパターンがあったり、後のテクノダンスに通じるようなビートの機械音を前面に押し出したりと、この辺がいわゆるノイズ系とは一線を画するところなのかもしれません。あんまりそういう棚には入ってませんもんね。相変わらず初期三枚は脳を刺激する名作揃いです。



UKオリジナル盤のジャケット。やはり本当のオリジナルのジャケットで欲しいところです。国内盤はオリジナルのタイプで出ていたようです。



裏ジャケ。ドイツ・オリジナルにもこの写真は使われています。



ヴァーティゴのクラゲラベルです。



インナー付。



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イギリス風ジャーマン・ロック… Novalis「Summerabend」

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いやはや、また間隔を空けてしまいました…トホホ。しかし更新頻度とは反比例して、最近はレコード屋さんに行く頻度が増えています。まぁ買うかどうかは別にして(爆) 写真には色々収めているので、連発できるときに連発という感じで…。
それはともかくですね。 そんな中でオリジナル盤らしきもので買い直したのがドイツのロック・バンド、ノヴァリスのサードアルバム「サマーベンド(と読むのか?)」(1976)でして…

ジャーマン・ロックの代表的なレーベルでもありますブレインから登場したこちらのアルバムですが、ほぼブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック的というか、しかしながらあまり巧くないという諸刃の剣が功を奏した名盤となっていると思います。プログレでも曲が良ければ問題なかったのね、と確認できるという利点がございます(←何様…)

プログレといっても十把一からげになってしまいますが、個人的なイメージとしてはピンク・フロイド「原子心母」風な壮麗感が音空間に醸し出されていて、ジェネシスのような意表をつく展開、ハードロックのような音だけどちゃっかりフォークっぽかったりと、プログレを形作る「様式美」のあらゆる記号という記号をつなぎあわせたような感じがします。それも英国ロックから入ったための偏見かもしれませんが、記号をつなぎ合わせるというのは、合理主義で名をはせるドイツならでわといえばならでわなのかもしれません、とこんなもっともらしいことを言うとドイツの方に怒られそうですが…

いやぁ、それにしてもアナログでの音圧も素晴らしいことですね…ブレイン・レーベルは期待を裏切らない迫力を持ち合わせているようです。






両面コーティングされています。





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