スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • 2013.11.10 Sunday
  • -
  • -
  • -
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

無名有実◆Queen「Hot Space」


誰もが知る世界的なモンスター級バンド、クイーンのカタログを「無名」扱いするのはどうもおかしいのだけど、この「Hot Space」はクイーンのアルバムの中でも異色中の異色である上、今でも評判が芳しくない一枚ではないでしょうか。もちろんこのアルバムが好きという人も多数いるとは思いますが、クイーンのベストなアルバムに挙げる人は、その中でもどれだけいるだろうか。

70年代後半〜80年代初頭、イギリスではホーンを取り入れたダンス・ミュージックが大ブームで、サッチャー首相が密かに音楽業界に「ホーンのなるべく多く取り入れてヒット曲を作るように」と命令したなんて冗談が生まれたほどだそうだ。
世の流行に敏感なクイーン、当然早速これに飛びつき、ファンクやソウルもどきを取り入れまくった本アルバムを作ってしまったわけですが…

クイーンといえば「ハードロック」であり、「英国的情緒溢れる音楽性、物語性」だったわけで、きっと当時もこのアルバムの音に違和感を覚えたファンは多いのではないでしょうか。それまでほとんど使われなかったシンセも大幅に導入。昔持っていたレコードに封入されていた当時のライナーの文章も、かなり戸惑い気味だった記憶があります。

クイーンの中でもブラック志向が最も強かったのは、ベーシストのジョン・ディーコン。他のメンバーの好きなアーティストがジミヘンやビートルズの中、ジョンだけはスティーヴィー・ワンダーであり、ポリスでした。そんな彼の趣味から生まれたヒット曲が「地獄へ道連れ」。Hot Spaceはこの曲の延長によって生まれたといえそう。そして、このアルバムの商業的な失敗がメンバー間の軋轢を生んでいくわけですね…。

アルバムからシングルカットされた曲はフレディ作「Body Language」、ジョン作「Back Chat」といった、アルバムの中でも特にブラック色が強いものが選択されましたが、セ^ルス的には大コケ。その後発売されるグレイテスト・ヒッツVol.2に収録されることも叶いませんでした。唯一売れた曲はボウイとの共作で知られる「Under Preasure」。

どこかで、クイーンは失敗作はあれど、駄作はない、なんて書かれていたのを見ましたが、これはもしかしたら「駄作」になるのではないかな〜って思ってます。
「Back Chat」「Sting Power」などなど、ホーンやシンセを大胆に導入し、ファンクのリズムで作られたこれらの曲は、どうもファンクになりきれていないし、かといってそれまでのクイーンの味もほとんど感じられない。どうもどっちつかず。
このアルバム内での演奏に関して、合格点に達していると思えるのは、ジョンのベースだけで、あとの三人はどうもHot Spaceの持ったコンセプトにいかんせん順応しきれていない感じがするんですよね。ブライアンのギターは確かに巧妙にファンクっぽさを出してはいるけども、迫力にはかけるし、ロジャーも何をやっていいか分からない感じ。フレディは一番順応しきれていないじゃないかと思っていて、バックの音楽性は完全に変わってしまったのに、いつものあの声のまま歌っているもんだから、違和感満載。クイーンがこの方向性で成功するためには、もっと時間をかける必要があったんじゃないでしょうか…。

それでも、僕はこのアルバムは結構好きなんですよね。なんでかって、B面にいい曲が多い。ジョン・レノンの死への返答歌となった「Life Is Real」、南米のファンに向けられた「ラス・パラブラス・デ・アモール」、そして何よりも、ボウイとの最高なセッションとなったであろう名曲「Under Preasure」。この三曲の美しさは筆舌に尽くしがたし。皮肉なことに、ブラック色はゼロの曲ばかりですが…

「Under Preasure」の歌詞は難解だけども、ボウイフレディの圧倒的な歌唱力によって、意味不明な歌詞に意味が生まれてしまう、そんな感じがします。フレディがサビで歌う部分「Why Can't We Give Love That One More Chance」という言葉は、亡くなった今となっては意味深で、泣けますなぁ。


スポンサーサイト

  • 2013.11.10 Sunday
  • -
  • 02:55
  • -
  • -
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク


calendar

S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< August 2017 >>

お気に入りのコーヒー豆店

以前こちらのエントリでも紹介させていただいた、なぜかロックがかかるコーヒー豆店「たぐち珈琲豆店」がアマゾンでも販売されているのでご紹介させていただきます。オリジナルブレンドの豆がとても飲みやすく美味しいので毎日飲んでいます。

お店のウェブサイトは→コチラ

最新記事関連の作品

バナー・リンク

EVERGREENさんのブログ、第二幕。第一幕は↓で、目下更新中はこちらです。リアルタイムでロック黄金期を体験してきた談話は必読。欧州プログレ、サイケデリックの深い森、深々と続いていきます。マニアックな盤の紹介多数あります。
(※現在、こちらのブログは休止されていらっしゃいます)

EVERGREENさんのブログ。こちらは約三年ほどお書きになられた旧ブログになっています。
(※現在、こちらのブログは休止されていらっしゃいます)


お知り合いのみるきーさんが編集に携わっておられるTHE WHOのファン・サイト。海外活動を含めた最新情報が日々更新され、尚且つ日本語で紹介されています。サイトもとても見やすく、様々なコンテンツを楽しめます。



ブログも更新されているPandaboyさんの、キンクス情報満載のサイト。とても丁寧に作られていて、バイオグラフィ、ディスコグラフィなど、鋭い私見もあり、とても読み応えがあります。国内にもありそうでないのがキンクスのファン・サイト。貴重なサイトの一つだと思います。キンクス以外にも、管理人も好きなQUEENやWINGSなど、国やジャンルにとらわれない多数のロック・バンドの紹介ページもあります。


FAMICOMANIA
自分もスタッフで参加させていただいている、ネット上での16Bit以下をメインとした懐ゲー総合情報交換の場。毎月ネット雑誌も刊行しています。



千葉ロッテマリーンズの公式サイト



※当ブログはリンク・フリーです。確認のコメントは不要ですが、確認コメいただけると相互リンクしやすくなると思います。バナーをお持ちの方もお待ちしております! 



↑は当ブログのバナーです。ご自由にお使いください。字、見えにくいですね…




4番、サード、いたち野郎〜ACT.2〜
 がスタートいたしました。こちらもよろしくお願いいたします。

その他、管理人がよく見るサイト

管理人自己満オススメ記事

selected entries

categories

archives

links

profile

search this site.

sponsored links

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM