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  • 2013.11.10 Sunday
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私的100選ァ Soft Machine「Third」



何を隠そう、先月のレココレ6月号の特集「70年代ロックベスト100」の第一位を、ずばり本作であると予想していたのでありました。結果は大ハズレで、98位だったとのことです。レココレ執筆人と自分との間にはロック観の大きなズレがあるみたいです(笑)

ソフトマシーンの最高傑作ってなんでしょう?「ジャズ・ロックを代表するバンド」をほしいままにしながらも、一枚一枚で大きくその音楽を変貌させてきた彼ら。ロバート・ワイアットが抜けたらソフツじゃない?ヒュー・ホッパーこそソフツの本質?それとも後期のシンフォニック志向がお好きか?…などなど。 僕の場合はソフツのアルバムは結構好き嫌いががあって、その中でよく聴くのはファースト、4、そして本作の「Third」(1970)なんです。でも、「これやっぱすげーな」という説得力を最も持っているなーと思うのは、本作だと思っとります。


このアルバムは、僕が”クラウト(ジャーマン)ロックと比べたくなるアルバム” などと勝手に呼んでいるアルバムです。ドイツの連中が持っていた「質の高い音楽的素養」を活かさずロックバンドをおっぱじめていたのに対し、ソフト・マシーンはロックバンド出身で、そこに「質の高い音楽的素養」をとりいれて、いかに音楽を変換していくか、ということをやっていたように思います。つまり、出自と変化の過程がドイツの前衛バンドとはまったく逆なんですが、逆に言えば共通項も多く見出せるわけで、ジャズをロックにふんだんに取り入れていたカンタベリーの連中とクラウト・ロックの比較がかなり興味深いところです。


このアルバム、アナログでは二枚組みなのですが、曲数は全部で4曲!つまり、片面で一曲ずつという、なんとも退屈な予感のする構成(笑)ですが、たまに聴くと、これはかなりハマる曲たちです。スピーカーの前で正座して聴くよりも、台所でカレーの火加減でも見ながら聴いてるくらいで、随分心地よくなるもんです。

A面は、この頃バンドを支配しつつあったホッパー先生の曲。謎の重苦しい電子楽器の無機的な音…アンプの特殊なフィードバッグ?なんでしょうこれは?とにもかくにも、いきなりドイツ的な音からアルバムは幕を開けます。

アンサンブルに関してはA面のホッパーの曲よりも、マイク・ラトリッジ作曲のB面が面白いと思います。ピアノ奏者の曲なのに、印象的なベースのフレーズの繰り返しで始まるこの曲。一曲の中で曲調やテンポがいつの間に変わっているのもこのアルバムの特徴で、この曲も然りです。常に低音で冷ややかなオルガンをバックに、高揚しきらないバイオリンとサックスのソロの洪水。この頃の彼らのセッションは絶対楽しかったと思うんですよね〜。僕はバンドに関してはビート・グループでサクっとキメるか、コードの繰り返しの長いインプロをずっとやっていたいか…という両極端なところがあるので、そういう意味では感覚以上に自分をレコードの中に置き換えて聴いてしまうなんてことも。

C面はロバート・ワイアットによる曲。ようやく歌モノがきました。しかもそれまでの暗〜展開からは考えられないほど、抑揚のある歌モノ。それがかえってこのアルバムの中では微妙な位置づけになってしまっている感じもします…。狙ったような前衛をワザと「印象的な音使い」で出したりしてるようなところも伺えるし… 果たしてその浮いた存在に気づいたか、ひいては音楽性の相違からか、このアルバムでドラムでボーカリストの彼は脱退してしまいます。

D面はまたしてもマイク・ラトリッジの曲。まるで何かのテープを逆回転で聴いているような、フェイド・インするオルガンの大洪水。それも数分続いたかと思えば、いきなりのピアノ・ベース・ドラムのインによって繰り広げられる「ソフツ的な」正統ジャズ・ミュージックのスタート。次作「4」を思わせるような、構成がかなりしっかりしたこのD面の曲。

うーむ、音楽的にはかなりジャズっぽいのに、それでもやはり「ロック」。それもジャズ以外の音楽性をふんだんに取り入れていたり、演奏自体が「なんちゃってジャズ」みたいなところが、結局のロックとしての音楽を演っているんじゃないでしょうか。本当、初期〜中期ソフツの魅力は簡単には包括して語れません。










USオリジナル?盤。ジャケ裏の左上にThe Govermental Sale Onlyの刻印有(一番下の写真)





レコード・コレクターズ 2007年 06月号 [雑誌]
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