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私的100選─Pretty Things「Emotions」

プリティシングスの誉れ高き名盤たち…Pretty Things、Get The Picture、S.F.Sorrowなどなど…その中にあって、未だ異色扱いされている感のある、彼らの三枚目のアルバム「Emotions」

Pretty Things、Get The Pictureと次々の好セールスを記録してきた彼らにあって、この作品はセールス的には大いにコケたらしい。この頃は丁度親会社のフォンタナとの軋轢が明らかになった頃でもあり、レコードの音楽性についてかなりの意見の食い違いがあったらしい。そして、彼らがアルバム用に書き下ろした曲には、それまでガレージサウンドを心がけてきた彼らの曲にはなかったオーケストレーションが追加される。更にはプロデュースの方針から、それまでとは違うバンドのようにスッキリとしたサウンドとなり、良くも悪くも、結果的にはガレージバンドからの脱却と相成った…。

99年のインタビューでボーカルのフィル・メイは、このアルバムは曲はいいけども、未だに好きになれない作品だと告白している。それだけ当時のレコード会社側に対する悪意というのが募っていたのだろう。シングルで発売される曲は、どれもバンド外のソングライターが書いた曲で、時にはキンクス「田舎の家」をカバーさせられ、発売されることもあった。この頃のバンドは、音楽での主体的な自己実現という点ではかなり苦戦させられていた時期なのだろう。

そんないざこざのゆえに生まれ、なおかつメンバー自身が未だに気に入らないとする作品を私的100選に選んだのは、もちろん自分をロック音楽の玄人に仕立て上げるためではなく(爆) 単に曲が好きだからです。もちろん、メンバーの嫌ったオーケストレーションのアレンジ、プロデュースも含めて。

バンドサウンドとマッチしているとはいい難いおせっかいなまでのオーケストレーションと、ロックバンドとして成熟してきた彼らのサウンドの浮遊具合がなんともいえない味…そして、このおせっかいでベタなオーケストレーションと比べて、フィル・メイが言うとおり、曲自体は素晴らしく、ロックサウンドが上流階級向け音楽に勝利した瞬間すら勝手に想像してしまう始末。実に個人的な妄想で申し訳ないのですが。

冒頭の曲でのアコースティックギターの激しいカッティングから、それ以前の彼らを思い出すことは難しい。すでに名作中の名作「S.F. Sorrow」への布石はここからあったと思われるが、それでもまだ演っていることはほとんどがブルースを下地にしての音楽のように感じる。しかし、B面の「Growing in My Mind」デヴィッド・ボウイ「ハンキー・ドリー」辺りにも通じるようなアコースティックとオーケストラ、そしてポップスの豊かな融合といった感じで、彼らのソングライティング能力の進化が伺える。

ガレージの名盤、サイケ、コンセプトアルバムの名盤など、数々の「名盤」と冠されるアルバムを作ってきた彼らだが、このアルバムは未だに「早すぎる」アルバムなのかもしれない。明らかに、ガレージ→コンセプト、サイケへと変貌する道程での一枚、で終わらせられるようなアルバムではない。どちら側にも属さないような魅力を、この不可思議なアルバムは放っている気がするのでした。


何やら大変真面目に書いてしまいましたが(笑) 実に好きなアルバムなので、ちょっと肩に力が入ったよーですね!駄文長文失礼しました。

最後に、恒例のソフトチェックです。現行のCDはステレオでしか発売されていないと思うのですが、このアルバムの迫力を更に増したものにするのは、やはりモノラル。モノラルなのに各楽器の位相が実に広く豊かで、よく作りこまれたような印象を受けます。CDとヴィニール合わせて4枚、このアルバムを持っていますが、やはり一番聴くのはオリジナルMONOでしょうか。


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