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私的100選 PATTO「Roll'em Smoke'em Put Another Line Out」

Roll 'Em, Smoke 'Em Put Another Line Out
Roll 'Em, Smoke 'Em Put Another Line Out
Patto

このアルバムを果たして100枚の内の一枚に選んでよいものか迷いましたが…有名な他の二枚とは趣きも異なるし…しかし、PATTOが好きなのは、狭い制約の中でのかなり無理のある実験の精神…これにハマるとヤバいです。この頃にはTimebox時代より大分演奏の自由度が増して、一番いい感じ。

「パトゥー」や「ホールド・ユア・ファイア」に続く72年の三枚目…ヴァーティゴからアイランドに移っての、そしてバンドとしてはこれで一度散開することとなります。

ヴァーティゴ時代に売れなかったことで、もはややけくそだったのか、ご機嫌なブルージーサウンドを捨て、ブルース、ソウル、ファンクのごった煮…
A
1.Flat Footed Woman
2.Singing The Blues on Reds
3.Loud Green Song

B
1.Turn Turtle
2.I Got Rhythm
3.Peter Abraham
4.Cap'N''P'and the Atto's


曲は、ハルソールとパトゥの共作が4つ、パトゥが一つ、ハルソールが一つ、ドラムのジョン・ハルシーとハルソールの共作が一つ…と権力関係のバランスは良い状態。ここでの解散も、次なるバンド「ボクサー」への布石だったのかもしれないですね。

それにしても、上のアルバム画像をクリックしていただくと分かりますが、現在こちらのアルバムは国内外共に廃盤らしく、20000円を超える法外な値段が…。ヴァーティゴ時代のは出てるんだから、利権の問題?三枚目のこちらからはアイランドに移るので…。変な店でLPオリジナル盤(オーストラリア盤だけど…)を安価でゲットできたのは本当に嬉しい限り…。

話をアルバムに戻しまして…プロデューサーはよく見てみると…なんとマフ・ウィンウッドの文字!スティーヴ・ウィンウッドの兄ちゃんですか!アイランドつながりですな。

のっけからパトゥーの土着的宗教がかった叫びに始まり、ギターを持たないオリーがピアノで応戦…ここからこのアルバムに期待できるか、もう聴けん、と思うかで、もはやこのアルバムの好き嫌いは決まっている。A−2のファンクも歌のメロディがさっぱり分からんし、A−3もオリーのギターが炸裂しているんだけれども、曲にうまく入り込めず、最終的には不完全燃焼。
この出来損ないな感じが、変な欲求を僕から呼び覚まし、ついつい何度も聴いてしまう。それでもやはりオリーのギター…これはすごいなぁ。細い音なのに、妙に力強いというか。

圧巻はB面!B−1で個人的にはこのアルバムは決まりなのでした!
「Turn Turtle」…タイトルがすでに物凄い…(笑) 最高にダサカッコいピアノとドラムの応酬から始まり、あとは10数小節で一つのパターンを何度も繰り返すだけ…この1パターンの中身がまた訳の分からないシロモノなのですが…チープな女性コーラスに、暗くてオシャレなピアノとの被せ技…。ここでもオリー先生はピアノを連打しまくり。ジョンのドラムがこれまた重くて、バンドのアングラっぷりの象徴に一役買っている感じ。彼のこの曲での活躍もすごい。曲がようやく終わったかと思ったら、1小節だけ勝手にエイトビートを刻み、わざと場違いなドラムをやって、すたこら盛り上げに戻ったかと思いきや、今度はベースのクライヴが音やリズムをわざと外し、曲はとことん混沌の世界へ。もはや最終的に音が合っていたかどうかもどうでもいいまま、曲は大した展開もなく終了。メチャクチャ好きな曲です。

それでも、実験精神は止むことを知らない。オリーが作曲、ボーカルのB−3は、パーカッションでアフリカ系アメリカの土着性を感じさせながら…しかし、曲の展開はまるでビッグ・サンダー・マウンテン…ゆったりして、色々西部劇的な景色を楽しめさせておきながら、やがてやってくる急降下…突然曲のスピードが上がり、ビートも跳ねるようになる…これを何度も繰り返す…ジェットコースターも、癖になる人もいれば、イヤになってしまう人もいる。この曲の持っている癖は、きっとそんなところだ…。B−4は、もはやロキシー・ミュージックやフランク・ザッパのR&Bちゃかしにも通じるような虚無感むき出し…。最後に延々と海の音…これからThe Who「I'm the Sea」でも始まるのか!?なんて期待もよそに、フェイドアウトする海の音…消音のすぐ後、ピアノがチャランと流れて、終了。なんて結末。
これをハードロックと期待して買ったら、それは失敗。感覚的には、映画「タクシー・ドライバー」が好きならこのアルバムもいけるのかも…適当な妄想ですが…自分がそうだから…。あの淡々と進むニューシネマの一つを楽しめる人なら、きっとこれも…。
前二枚で、オリーのギターを堪能してからこの三枚目というのは、確かに心の準備が出来なかったために戸惑うようなところもあるかもしれない。ピアノが多いし…。なんだか、スプーキー・トゥースが実験をやらかしてた頃と雰囲気は近いような気も…。

是非、是非、再CD化をお願いしたい一枚。パトゥは、70年代の三枚だけでも、そろえて聴き比べると面白いバンドだと思いますし。彼らのなぞめいた魅力からは一生抜けられないな…。
















各、上がUK盤、下がオーストラリア盤。ジャケット裏の左下がやや違っている。ラベルもオーストラリア盤は下部に「33」と回転数の表記がある。色合いも濃い。


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