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  • 2013.11.10 Sunday
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私的100選(24)Queen「Innuendo」

今日は日本一のレコード在庫量をほこるという、渋谷の某中古屋へ行って参りました。渋谷はめったに行かないので、3年ぶりくらいとなりました。
量が多くて見てるだけでイヤになっちゃうんですが、ここは案外安価で掘り出し物が見つかったりするので、少しサクサク見る分にはいい…はずだったんですが…店内スピーカーからどーも耳心地の悪い音…サクサクのペースも乱され、イライラが募り、滴る油汗…こりゃーなんかのCMの曲じゃないか?
…そうか。パ○ュームか!
今アルバムが売れていて赤丸急上昇中(死後)の女性三人組。しかも、一曲だけかと思ったら、アルバムを全部流す気だ! …ほうほうのていで店外へ。聴いていてこれほどイライラしたのは久しぶりでした。
なぜこれほどまでにこのグループの音がイヤなのか?…云々なんて書いていたら、このブログも炎上しかねないので、今日の出来事はここまで!


炎上とは、なにもインターネットのブログが荒れたときにだけ使うわけではないんです。プロ野球でも、打たれまくった投手を指して「炎上」なんてよく言ったりしますよね(笑) そして、わがロック界にも、ある発言を引き金にアメリカ全土を炎上させた男がいた…そう、ジョンレノン「ビートルズはキリストよりえらい」事件です。

これを聴いたアメリカの過激保守派が、ビートルズのレコードを集めて焼いたりするのをラジオなどを通して推奨するなど、まさに文字通りの炎上。
平和活動をNYでやっていた時期も、CIAから常に監視されていたなど、アメリカとは色々な意味で切っても切り離せない関係だったジョン。
そんな平和活動の時期と重なって作られた、ビートルズ解散後の初めてのジョンの作品であり、有無を言わさぬであろう大名盤が↓の「ジョンの魂」

ジョンの魂(紙ジャケット仕様)
ジョンの魂(紙ジャケット仕様)
ジョン・レノン

このアルバムでは、ジョンが様々な過去を振り返り、そのときの心象を痛々しいまでに赤裸々な叫び、つぶやきで吐露されています。サウンドもシンプルかつ重いもので(ここでのリンゴスターの仕事は最高のものだ!)、ジョンの詩が装飾なく耳にストレートに伝わってくる、ロック・アルバムでも異色の作品だ。

もう一枚紹介したい。

ピンク・ムーン
ピンク・ムーン
ニック・ドレイク

ニック・ドレイクは死後高く評価されたシンガー・ソングライターで、このアルバムは死の直前に発売されたもの。一説には自殺というものもあるが、家族の証言からは、彼が精神を病んでいたときに薬が間違って処方され、致死量の薬を誤って飲んでしまったものだともされている。どちらにしろ、ニックの精神状態がかなり不安定な時期に作られたアルバムであることは間違いない。


この両者に共通していることは、すでに他界していることであり、死後、生前以上に高くこれらの作品が評価されたことである。

さらにもう一人、この両者の例に漏れず、センセーショナルな死とともに、その後も多くの人に評価され愛され続ける人物、クイーンフレディ・マーキュリーがいる。
しかしクイーンは特別であった。フレディの死後、約4年をかけて、フレディが死の直前に残した歌の録音に残されたメンバーが演奏を後付けし、さらには「Made in Heaven」「I was born to Love you」「Heaven for Everyone」など、既存の曲に新しく演奏を録りなおしたものなどを収録したアルバム「Made in Heaven」が発売された。このため、クイーンにとって、フレディの死と因果性のあるアルバムが「Made in Heaven」とされた。
しかし、本来のアルバムづくりの形でいえば、フレディの死の直前に完成したアルバム「イニュエンドウ」が実質的にはクイーンのラスト・アルバムだと言えるし、死へ向かうフレディが「ブレイクスルゥー」する直前の姿が一番正確な形で残されている。




音楽には二種類しかない。いいか、悪いかだ。
―フレディ・マーキュリー


僕が今でも音楽を聴くときに判断基準にしているのが、彼のこの言葉です。そういいつつも、先ほどジョンのニックのアルバムを持ち出したのは、あえてこのクイーンのアルバム「イニュエンドウ」と比べてもらいたいからです。
もちろん、楽曲そのものについて比べるのではありません。音楽にはいいか悪いかしかない、という定義を僕が支持するため―。しかし、雑誌でこれらのアルバムの評論を見ると「内省的な面が―」「歌い手の素朴さが―」なんて始まるのをよく見かける。そこで比べて欲しいんです。そういう曲がいいというなら、イニュエンドウは、他の二枚よりもずっと上を行く作品だと思います。―またまた炎上覚悟ですね!これは!

なぜこう過激に始めてしまったのかというと、イニュエンドウは名盤である前者の二枚に通じうる作品なのに、このアルバム自体はそれほど知られていないと思うためでした。そして、このアルバムを聴いたことがない方に、是非レンタルでもいいので聴いて欲しいと思ってます(押し付けがましくてすみません!)。クイーンの後期だというだけで敬遠されているのかも?とにかく、このアルバムはすごいんですから…。

.ぅ縫絅┘鵐疋 - Innuendo
狂気への序曲 - I'm Going Slightly Mad
ヘッドロング - Headlong
ぅ▲ぁΕャント・リヴ・ウィズ・ユー - I Can't Live With You
ゥ疋鵐函Ε肇薀ぁΕ宗次Ε蓮璽 - Don't Try So Hard
Ε薀ぅ鼻Ε供Ε錺ぅ襯鼻ΕΕぅ鵐 - Ride The Wild Wind
Э澄垢量 - All God's People
┻韻韻詁々 - These Are The Days Of Our Lives
愛しきデライラ - Delilah
ザ・ヒットマン - The Hitman
ビジュウ (旧邦題「バイマー」「バイユー」)- Bijou
ショウ・マスト・ゴー・オン - The Show Must Go On


LPでも一応出ていますが、91年に出たアルバムなので、CD基準で曲目掲載です。

ライヴ活動を完全に休止してからの二枚目。休止した理由は、もちろんフレディの健康面を考慮してのこと。つまり、メンバー全員がフレディがHIVウィルスにおかされていることを知りながら、合計数十曲ものセッションを仕上げてきたのだ。80年代前半は、解散直前まで話し合われたというほど不仲だったメンバーだったが、フレディの病気を期に一致団結が図られたというのも、実に皮肉な話だった。もう残された時間は限られているのだから…。
一つ前のアルバム「ミラクル」でも、確かにフレディに死が近いことを想起させるような詞も見当たらないではないが、アルバム全体からみれば、まだエンターテイメントを意識したつくりがされていたと思う。

しかし、今作「イニュエンドウ」は違った。というより、アルバム発売前からその伏線はあった。シングル曲のほとんどのPVが、過去の映像の焼き回しだった。しかも、シングルの12インチでは、B面にデビュー前に録音された曲が収録されていた。当時、もしかしたら…と思った人は多かったという。

そしてアルバム「イニュエンドウ」…ジャケットの絵が、どこか厭世的に感じるのは、やはり死後に目にしているからなのか…。ジャケ中には、メンバー写真に厚化粧や派手な装飾を施したものが…。

,魯椒悒潺▲鵑鮖廚錣擦襪茲Δ閉梗椶琶儔修防戮鵑瀬淵鵐弌爾如▲ター・ソロをイエスのスティーヴ・ハウが弾いている。
とにかく全体に佇む鬼気迫る雰囲気、ロジャーのドラムは明らかにいつもより力強く感じる。このアルバムが荘厳なものであることを号令かけたかのようなタイトル曲。
△魯イーンには珍しいナンセンスな歌詞と面白いPVに尽きる。フレディが道化師の格好をしているが、これは頬のコケを隠すためだったと言われている。最後までショウマンであろうとした彼なりの努力だったのか…。
ァ銑Δ悗領れは涙なしには聴けない。ァDon't Try So Hardという言葉は、フレディが自分へ向けた言葉だったんだろうか…。とにかくもの悲しいナンバー。フレディの悲哀のこもった曲としては最高の一品だろう。Δ篭欧蕕ロジャーの書いた曲。当時は不仲の原因の一つとされていた金銭トラブルを解消するため、クレジットはすべて「クイーン名義」になっていたのだ。Ride the Wild Wind…死への焦りだったのか?もっと生きたいという願望だったのか?曲の疾走感はものすごいのに、とても悲しく感じる曲だ。というより、辛さや悲しみといった感情を抑え込んでいるように聴こえる曲だからこそ、余計に聴き手を辛くさせる。
Г魯イーンのコーラス・ワークの集大成ともいえる名曲。これは本当に凄い曲で、オペラ、クラシック、ジャズをまったく違和感なく溶け込ませている。やはりとんでもないバンドだった。
ロジャーが「フレディはこの曲にすべてをこめたんだと思う」と話した曲が┐澄この曲のPVでは、白粉をしながらも、こけた頬はすでに隠せないほどになっている。この頃は、立っているのもやっとだったとされている。これも恐らくロジャーが作ったとされる名バラード。ブライアンのギター・ソロが、自分が昇華してしまいそうなほど美しい。そして、フレディがアドリブで入れたと言われるラストの台詞「I Still Love You」にはいつも心を打たれる。

そして、クイーンの代表曲の一つに数えていいかもしれないのがだ。近づく死を誰よりも実感しながらも「Show Must Go On」と歌った。「メイキャップがはがれたとしても、ショウは続けなければならない」この緊迫した使命感こそ、このアルバムの曲の出来が後期の中でも突出している理由だと思う。

「死」を覚悟した人間が作った曲だから、いい…なんて判断はするべきではない。フレディは「僕らは使い捨てポップだから、聴いたらどんどん捨ててしまって構わない」と言っていた。たしかに彼の病によってバンドが結束し、新たなモチベーションへとつながったのかもしれないが、クイーンにとっては、ただ「素晴らしいアルバムを作った」という、ただそれだけのことであって欲しいのかもしれない。もちろん、この作品からフレディの想いを汲み取る作業は、聴き手の自由なのだけれども。

フレディがエイズを公表した次の日、フレディは亡くなった。フレディの死後、イギリスのマスコミは、同性愛が原因で亡くなったフレディに対し、厳しい語調で書き立てていたという。もっと早く公表していれば、世界のエイズ患者救済につながったはずだ、と。元々イギリスの保守的なマスコミは、ゲイであるフレディや、危険地区にも平気でライヴを敢行する彼らが疎ましかったのだった。
しかし、「炎上」はなかった。イギリスのファンは、そうした罵詈雑言を気にせず、穏やかな反応だったという。その反応を見た保守的なマスコミも、世論に合わせるように、語調は段々と弱くなったという。
しかし、未だに学校でクイーンの歌を歌うことを禁止する学校があるなど、まだまだフレディに対する差別の目は厳しい。


音楽には二種類しかない。いいか、悪いかだ―

フレディがゲイであったこと、それに反発を覚えるのは人それぞれあっていいと思う。しかし、彼が作った曲を同性愛を理由にファンから奪う自由まではないはずだ。音楽にはいいか、悪いかしかないのだから―。


JUGEMテーマ:音楽



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