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私的100選(27) The Hollies「Hollies Sing Dylan」


A
1.when the ship comes in
2.I'll be your baby tonight
3.I want you
4.Wheels on fire
5.I shall be released
6.blowin' in The wind

B
7.Quit your low down ways
8.just like a woman
9.the times they are a'changin'
10.all Ireally want to do
11.my back pages
12.mighty quinn


ホリーズで一番好きなアルバムはなんだろう?とふと思いました。ロックの名盤紹介のような本を見ると、大抵載っているのは「サートゥン・ビコーズ…」だったり「バタフライ」だったりするんですが、僕の思いとしてはどうも違う。
60年代のビート・グループのほとんどがそうだったように、ホリーズはありきたりなカバー曲やソング・ライターが作った曲を中心に演奏していました。
個人的には、ビートルズヤードバーズなどは他人の曲よりも、オリジナルの曲の方が好きなのですが、ホリーズに関しては「I'm Alive」「Bus Stop」「Yes I WIll」…などのソングライターの曲が好み。というより、オリジナルの曲はLPに回され、シングルでもB面に回されていたというのが実態でしょう。
ビート・グループが時代遅れと認識され、ニュー・ロックなんてのが台頭してきた頃、ようやくホリーズも真に自分たちの手によるアルバムを作りはじめますが、レーベルがビートルズと同じパーロフォンだったことが災いし、アビーロードでの録音には時間的にかなり制限があったそうです。なぜならビートルズがずっと使っていたから。
そんなわけで、素晴らしいソングライティングの才能を持った三人を擁しながらも、ビートルズのトバッチリを受けた形で中途半端な作品になってしまった「エヴォリューション」「バタフライ」ですが、曲は本当に優れたものばかり。この頃のシングル「King Midas in Reverse」なんて最高なサイケ・ポップソングの一つだと思います。
しかし、個人的にはこの二枚は作品としてはそれほど好きというわけではなく、試行錯誤もままならぬまま急いで録音された感があって、同時代の他バンドの素晴らしいアルバム群の中ではちと聴き劣りするかな、と思っています。

前置きがなが〜くなりましたが、そんなわけでホリーズのフェイバリットは「Hollies Sing Dylan」です。69年の作品。グレアム・ナッシュの抜けた後のホリーズなんて(後に復帰)…という方も当然いるでしょうが、僕としてはギターのトニー・ヒックス、シンガーのアラン・クラーク、ドラムのボビー・エリオットがいればとりあえずホリーズかな、と思います。全曲ボブ・ディランのカバー。

「エヴォリューション」「バタフライ」を経た彼らが、なぜディランのカバーのみによるアルバムを作ろうと思ったのか…?その経緯はよく分かりません。アメリカの市場を狙ったのかもしれない。イギリス人がディランをカバーすることがトレンドのような時代だったのもあると思います。この場合は少し遅いですが。

で、もうこれはロック・アルバムではなく、完全にポップスのアルバムですね…(笑) ビート・グループ時代のようなギンギンした前のめりの感じもないし、サイケな味付けもなし。

じゃあどういうかばーなのかというと、カントリーです。ディランはカントリーなんだから当たり前じゃん、と言われればそれまでですが、ディランはフォークのスタイルをとって曲を演奏していた。それをバンドでやると、カントリーになってしまうという…60年代ディランをさほど好まない僕には画期的な一枚といえます。ウェスト・コーストを目指して旅立ったナッシュですが、皮肉なことに母体のホリーズも実はアメリカ音楽を演ってしまっていたという…。脱退理由も、ディランのカバーアルバムを作ることにナッシュが反対したためだそうですが、どこで両者の思惑の違いがあったのか。

で、リッケンもスタジオ・ギミックもない彼らの音がここにあるわけですが…うーん、やはりとんでもなく演奏がうまい連中です。カントリーやブルースはやはり得意なんだろうな、と思わせるリズムのタイトさがとても心地いい。バンドの力がこのアルバムに凝縮されているような気がします。

個人的に好きなトラックとして、大名曲の6を…。原曲での重さは完全に排されて、明るいコーラスとジャジーなシャッフルのノリ、そしてホーンをたくさん被せて、まるでアメリカのビッグバンドでも観にきたかのようなにぎやかさ。その中でも光るのが歌っているアラン・クラークで、明るいアレンジでハツラツと歌っているのに、どこか後ろめたく、感傷的な歌い方には本当に感動します。涙します…。こういうカバーができるのも、やはり曲そのものがいいんだと思います。ディランの偉大さを再確認。
7でのトニー・ヒックスのギター・ソロは、クリアな音なので速く、激しく弾いている様が浮かんでくる凄まじさ…光るカッティングのウマさ。

逆にいただけないのは11で、ホーン類のアレンジがダサすぎる。そこはヒックス先生のギターでいいでしょ、と思うのですが…。12のバンジョーでのバッキングは楽しいです。

そんなホリーズもその後はポリドールに移ったり、アトランティックに移ったりと実はとんでもなく長くバンド活動をしていたのですが、後期のアルバムでも、こっそり自作曲「Just one Look」をセルフカバーしてます。やっぱりホリーズはポップスのバンドなんだなぁ。

しかし、横にあるウィジェットを参考にしていただきたいのですが、ホリーズのCDがヤケに高いですね。また再発売されて、これから聴く人たちの手に届きやすくなることを祈るばかりです。







UKオリジナル盤。ステレオ。


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