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私的100選(78) Sly & the Family Stone「There's a Riot Goin' On」


JUGEMテーマ:音楽
 

Sly & the Family Stone「There's a Riot Goin' On」(1971)曲目はこちら




あいやこんばんは。毎日暑いですね…ドラえもんは寒いのが苦手ですが、コロ助は暑いのが苦手なようです。

今更ここに挙げるのもアレな超有名盤ですが、個人的にも好きなアルバムなので、早速…


去年だったでしょうか?奇跡の初来日公演…実は観てきました。家の近くで演ってましたし…。公演といっても毎年開かれている東京ジャズフェスの中の枠の一つで、その日の大トリをつとめていました。まぁメンバーのほとんどが若手ミュージシャンになっていましたが、スライ本人は回る椅子でクルクルして遊んでいました(爆)

ということで、そろそろ本題へ…


スライが黒人である、ということは問題にすべきか?御幣を承知で言えば、僕は大いにあるんじゃないかと今のところ思います。

ロックの中で巡られてきた戦い…それは一説に、白人と黒人の戦いであるとも言われています。
そもそも「ロック」という言葉を最初に使ったのは、アメリカの白人ラジオDJアラン・フリードである、というのが通説なのですが、彼は黒人のリズム&ブルースを白人の若者に紹介する際にR&Bという言葉でなく、敢えて「ロック」という言葉を使ったそうです。それは、黒人の間だけで使われてきたR&Bという言葉では、白人に悪いニュアンスを与えかねないという判断だったから、と言われています。結果的にこのやり方によって多くの白人が黒人のR&Bにハマるきっかけとなり、元々黒人が生み出し演奏していたハズのR&Bは、多くの意図的なフィルターを経て「ロック」として白人が奪い去り、音楽産業の中心を成していくことに…このときから既にロックの中で白人と黒人の奇妙で屈折した関係が築かれているともいえます。
そしてロックは白人の音楽と印象付けた出来事こそがビートルズの登場だったのですが、ビートルズの音楽を生み出したのもアメリカの黒人のレコードが直接的な原因で、こうした動きというのは後のスゥインギン・ロンドンレゲエ、ダブなど何度も起きていることで、実に南北関係的だなぁとも思えるのですが…。
今まで述べたことはすべて音楽の表層である市場を意識した話なので、音楽の本質にどうこう、というともう収拾がつかない話になりそうなのですが、白人サイドが戦後の音楽市場をリードし占めてきたというのは確かな話だと思います。だからこそ、先日亡くなったマイケル・ジャクソンが世界的スターになったことは、アメリカの黒人にとってはかなり興奮すべき出来事になったのではないでしょうか。このマイケル・ジャクソンの流れから、ヒップホップでついにアメリカの黒人音楽が一時期音楽市場を占拠する逆転の事態まで招きましたが、新しい音楽のエネルギーというのはいつの時代も、どこの地域でも一瞬にして暴発してしまうもので、その栄光も長くは続かなかった、という感じでしょうか…。
もちろん、黒人だからといってリズム感がいいとか歌がうまいというわけではなく、僕も実際歌が下手でリズム感ゼロの黒人を見たことがあるので(笑) そういうことではなく、ロックを大局的に見て、Raceの違いによって屈折した関係というのがすでに運命付けられている…そんな感じがします。
この辺と少し関係があることは以前に「Jethro Tull『Aqualung』ジャケットより…『ロックと乞食』ってなんぞ?」 でも書いたので、ご参考にしていただければ、と思います。



ようやく「暴動」の話へ…

ロックアルバムの多くがそうした関係性を覗かせるのに対し、このスライという黒人とその親戚らによるアルバムは、聴いてはそうした関係性を隠しこみ、歌詞ではアメリカの嘘っぱちな自由を徹底的に皮肉るといったところで、音楽のコアに迫っているなーと思わせる傑作になっていると思います。
ソウルのようでソウルでない、ロックじゃないようで真にロック的… 彼らのアルバムの多くがソウルのノリを大事にしていたのに対し、スタンド!も結構そうだと思いますが、この暴動では、自分の出自として持ってしまっているソウルのノリを徹底的に排除しようとしているんではないか、と思います。ドラムの単調さ、ベースの超単純なラインの8ビートでの弾き…何よりもヤバいのはリズム・ボックスで、つまり、これは人間でしか生み得ない彼ら独特の、そして「黒人的な」グルーヴを完全に排除する行為と取ってもいいでしょう。
ここまでリズムを隠蔽してしまえば、白人はもう何も盗むことができない。「こんなのから盗めるものなら盗んでみろ!」というなんとも後ろ向きな宣戦布告がこのアルバムから叫ばれているような、そんな怪気炎を感じます。そして「ここまでしてこういう曲を作らなきゃならないのは、国家のせいだよ」という責任所在の鮮明化。ロックの影であり本当の部分が、このアルバムにはあるんじゃないかと思います。アルバムそのもの以上に、その価値が無限に広がる…。
そして、何も盗まれないよう綿密に工夫を凝らした甲斐もあってか、アルバム発売から40年近く経った今でも、その音は盗まれることなく、唯一無比の存在としてこのアルバムは超然と存在感を日々増しているのでした… 低音の変なミックスも含めて、いいアルバムですね。








USオリジナル盤

2年前に祝紙ジャケ発売!ソニーから安い上に完成度の高い紙ジャケとしてお目見えしてくれました。
それにしてもUSオリジナル盤の音の凄さ…CDとは全く別物です。レコードの世界は深い。


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