The 13th Floor Elevator「The Psychedelic sounds of」(1966)
→曲目は
コチラこれほど良さを文章化しづらい盤もあまりないというか、有名盤なので今さら特に書くこともないというか…
堂々とアルバムタイトルに「Psychedelic Sounds」と銘打たれており、とはいえ、カラフルなサイケデリック・ポップとは違い、ガレージ風というか、そういえばアメリカの60年代のガレージ系と呼ばれるバンドは、サイケ志向も強いな…などと話が前後しまくりですみません。
ガレージという言葉はその名の通り、車庫で演奏していた、または車庫で演奏したような騒々しい音を指していうらしく、実に曖昧模糊とした便宜的な言葉なのですが、でも聴くと「これはガレージ系だ」とか、直感でそう感じることが結構多いのも事実。それも、ただ音がこもっていて低音がきいていればいい、というわけではなく、そういう音をしたバンドは70年のハードロック勢にも通じるにも関わらず、ガレージという香りはまったく別物のものとして感知される。それは、単に時代的、気候的な音の違いのみではなく、それこそ「サイケデリック」であることがガレージである、と言わしめるのではないでしょうか。
演っていることはほぼブルース・ロックと言っていい内容なのですが、キレがありチョーキングの音が素晴らしいリード・ギターは実にブルースの正統派。そうでありながら彼らがサイケデリック・サウンズを奏でている所以は、あの謎の楽器。「トゥクトゥク」いうアレです。
これがてっきり一曲だけ(冒頭の曲はシングルカットされた)かと思いきや、全編でしつこくしつこくこの楽器を使う、使う、使う…しかも使い方がどれも一緒という(爆) この楽器のためにメンバーを一人分費やしているというアンバランスさも想像すると笑えるほど魅力的ですし、遊び心一切なく本気で他の楽器と対峙しているところがまた素晴らしいです。ドラムもやはりサイケデリックなる叩き方をわきまえていて、ほとんどが太鼓回しの応酬といった具合で、「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」や後の「サイケデリックの新鋭」といった有名サイケ曲と通じるところも多々見られます。

88年のDECAL盤ということで、盤の写真はいいでしょう(結局13thはこのDECAL盤で揃ってしまった…)。それでも普通には手に入りづらい盤がこちらから多く出ていますが、妙に耳心地がいい盤が多いような!?78年にはレーダーからもリイシューされています。
<関連盤>


同じInternational Artists所属だったアメリカのガレージバンドThe Bubble Puppyの名シングル。どういう風に関連していたかは忘れましたが(爆) 両面とんでもない曲ということで、人気のあるシングル盤のようです。グループは後に再結成も果たしたそうな…
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