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最終回「さよならミラーマン」 Captain Beefheart&His Magic band「Mirror Man」

JUGEMテーマ:音楽
 

Captain Beefheart&His Magic band「Mirror Man」(1971)

先日12月20日にキャプテン・ビーフハートことドン・ヴァン・ヴリート氏が亡くなりました。それほど思い入れのある人物ではないですが、奇才がまた一人この世を去ったというのもどこか不思議な心持ち…。近年はずっと絵を描いたりしていたようで、音楽からは離れていたのでしょうか…。
ふと何か聴いてみようと思い、引越し直後ということで整理されていない棚からようやく見つけ出したるはミラーマン(1971)です。発売は1971年ですが、録音されたのは1967年。ジャケット裏には1965年、と記載されていますがこれは誤りだそうです。オリジナル曲によるセッションを収めたアルバム。

このアルバムで覚えているのは、最初に買ったときのこと。高校一年くらいのときに、個人経営な近場のレコ屋に初めて行ったとき、当時はレコードでリイシューされていたのか、新品がポンと売られていたんです。キャプテンビーフハートの名前しか知らなかったので、CDでなくレコードで見つけたときのビビビ感(なんじゃそりゃ)は今でも新鮮に覚えています。怖そうな店でしたがレジ持っていったら店のおばさんが「あなたすごい良いセンスね!」とか言ってくれましたが、いや実は全然知らんのでこれから聴くんです、と返す前に「アレもいいのよコレもいいのよあそこに安価なの売ってるから見てご覧」とトーク炸裂で返す言葉もなく涙目でした。


さて現在、今年9月頃に古い盤で買い直したものを聴いてみる…
初めの曲は19分ほどもあるセッションを収めているんですが、タイトルからしてブルースの巨匠、ロバート・ジョンソンのナンバーを文字ったもの… このアルバムの曲はどれもブルース色強いものばかり、というより純然たるオリジナル・ブルースに近いもので、この頃流行していたようなブルース・ロックとはまったく一線を画すもの。 いきなり不快な調子外れのハーモニカ。ハーモニカでこれほど攻撃的で汚い音を出せるのもビーフハートならではでしょうか。ハーモニカで変な音を出すというのは結構難しいです。歌声はこれまたブルースの模倣的ともいえる「うまい」声を出すんですがこれはときたまで、変に裏返ったりとか下手に上ずった声を出したりで不快の嵐。もちろんこうした不快音の攻撃はある程度故意のもので、ビーフハートの感性によりオリジナル・ブルースから抽出した重要な要素が、こうした調子外れで破壊的で下品な音だったんじゃないかと思います。どの曲でも感じることですが、長尺のセッションの中でこうした確信犯の自信に満ちたパフォーマンスに感じることがかなり多くて、ビーフハートの頭の中でたくさんのアイデアをどんどん構成していっては吐き出しているような、そんな印象をうけます。 バックはビーフハートの強烈さや構成の高度さと比べるとあまりに控えめか印象薄に聴こえますが、これはこれでダラダラと後ろで流れてるのがいいのかもしれません。しかし、結果的にはこうした現状に満足できずバンド解体後に一からバンドのあり方を見直し「トラウト・マスク・レプリカ」という有名作品を作り上げることになるのですが…。

というわけで相変わらず稚拙な感想文となりましたが、ビーフハートさんが安らかにお眠りになられたこと、お祈り申し上げます。

ちなみにタイトルにある「さよならミラーマン」は特撮の方のミラーマンの最終回のタイトルです!再放送で一時期よく見てましたが、随所にサイケな意匠が施されてると思います。エンディングの映像が地味すぎてそれが逆に怖かった記憶も。









UK盤変形ジャケット。ブッダレーベルはよくわかりませんがなかなか古そう。



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